新作

春の新作

『虹』 真竹 七呎九吋 四番 虹鱒用

『溪仙』真竹 六呎四吋 三番 岩魚用

この二本の竿、実はフェルールサイズが同じである。それでいてアクション、番手、長さは全く異なる。面白いでしょう？ 竿作りは奥が深い。

虹はややパラボリック系の素直なミディアムアクション。誰もが振りやすいと言ってくださる優等生的な竿。

本来はトンキンケーンで作るが、虹鱒の暴力的なファイトを真竹竿で楽しみたいというオーナーさんのリクエストで作った。材質に合わせてテーパーは若干変えてある。

溪仙は短いのに超スローな超バットアクション。真竹だからこそできたアクションだと思う。

竹竿らしさを味わえるショートロッドがコンセプト。

竹でもグラスでもカーボンでも、短い竿はどうしてもファストアクションになりがちで趣に欠けるものだが、ゆっくり動く竿が欲しいというお客様の要望をきっかけに煮詰めてきた。

コロンブスの卵的な設計で、好みが分かれそうだがキャストフィールが面白いのでデモ用に仕上げた。ゆっくり大きく曲がるのにパワフルでもあるというヘンタイ竿である。普通の竿では飽き足らなくなった人には刺さりそうだ(笑)

派生テーパーの超スローな六呎も近々完成予定。

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